日本はものすごい勢いで少子高齢化が進み、今は高齢化を通り過ぎて超高齢社会へとなり、世界でも例がないほどです。そんな中でも人は年をとり定年後の経済状況など知る由もなく自分が貰えるはずの年金もどうなるものか分かったものではありません。
現役時代に資産を蓄えていればある程度は問題ないかも知れませんが多少ゆとりのある生活を実現したければ投資をして増やすしかありません。そこで株式やマンション経営といった選択肢がありますが、株式の場合は株価下落などの不安定要素があり精神的によくない事実もあり、マンション経営であれば入居者がいる限り安定した賃料収入が期待できます。
場所や物件選びさえ間違えなければ安定した老後が期待できますし、入居者がいなければ自分で住むという選択肢もありおすすめです。その不動産の選び方、切り口を紹介します。
表面と実質の2つの利回りを意識するのが大切
投資用不動産の紹介文書を見てみると2つの利回りを目にします。一つは表面ともう一つは実質です。前者は単純に購入金額から家賃を割ったものです。例えば600万円で購入し、家賃収入が毎月5万円あるとすれば年間で60万円の収入ですから60万円割る600万で0.1となります。つまり10%となります。
これに対して後者は家賃収入から必要経費を差し引いたものです。必要なものには固定資産税や考えられる修繕費、入居者が出て行った場合に発生する大家負担の各種費用などを差し引いたものです。
例えば総額でそれらが年間10万円見込まれる場合には60万円から10万円を引き、それを600万円で割ります。そうすると8.33%となりこれが実質の金額となるわけです。とくに古いアパートなどは表面が良く、実質が低く見える事が多いため注意が必要です。
不動産の場所に着目してみるのも有効です
さて、不動産投資する際に重要な事として自分がその土地に住んでみたいかどうかという観点で購入するかどうか決めるのも重要な事です。例えば最寄り駅から徒歩20分の物件があったとします。その物件に住みたいかどうかという視点です。
単純に考えると他に魅力的な点がないと都会に近ければ近いほど厳しいと言わざるをえません。だからといってそれだけを見て判断するのは早計で駅から20分でも大学が近くにある、有名学校がある、もしくは有名な病院があるといった場合は、その大学に通う大学生だったりその家族、病院の場合もその病院に長らく通っている患者やその家族などの需要が見込める場合もあるのです。
利回りだけ、あるいは場所だけに着目するのではなくて総合的に物件を探して悪いところは飲み込む勇気も不動産投資には大切です。